お引越し

《エッセイ》

35年間に、79回も引っ越しした男がいる。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)がその人だ。職業として演奏や作曲・指揮をして生活を営んでいた。
彼は23歳の時に生地ボンからウィーンに移り住み、ウィーンの中でめまぐるしく転居を繰り返した。数軒を同時に借りていたこともあったというから、ただごとではない。
転居の際、ピアノの移動はどうしたのだろう、引っ越し業者はいたのだろうか・・・と心配し始めると安眠できなくなりそうなのでやめよう。 “お引越し” の続きを読む