ゴーシュからの左右考

わたくし、まつのじんは、幼い頃からヴァイオリンを演奏してまいりました。楽器(Violin)を左手に、弓(Bow)を右手に持って演奏しています。ヴィオラやピアノも演奏してきました。時に、ヴァイオリンとピアノの同時演奏作品もレパートリーに忍ばせてまいりました。
幸せなことに私は左利きで、同時に「左手利き」です。ヴァイオリンを演奏する際、私の右手が持つ弓はなかなか思い通りに動いてはくれません。私はそれもひとつの個性と捉えながら、今もなお楽しく、時に厳しくつきあっています。

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ノートルダム寺院の炎上に想う

2019年4月15日。パソコンを起ち上げると、炎に包まれた映像が目に飛び込んできました。驚きつつ見るとそれは、美しい薔薇(バラ)窓で知られるパリのノートルダム寺院でした。
天空まで立ち昇る炎の中で、歴史に培われたたたずまいがどんどん崩されてゆきます。燃えさかる大聖堂を見ながら、私はある年の秋、部屋の窓からノートルダム寺院を眺められる小さなホテルに連泊していたことを思い返しました。 

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